今月の主題 健康食品と臨床検査
座談会
健康食品,その医療における可能性と問題点
高橋 久仁子
1
,
芝池 伸彰
2
,
澤田 康文
3
,
大濱 宏文
4,5
,
長村 洋一
6,7
Kuniko TAKAHASHI
1
,
Nobuaki SHIBAIKE
2
,
Yasufumi SAWADA
3
,
Hirobumi OHAMA
4,5
,
Yoichi NAGAMURA
6,7
1群馬大学教育学部家政教育講座
2独立行政法人国立健康・栄養研究所
3東京大学大学院薬学系研究科医薬品情報学講座
4日本健康食品規格協会
5バイオヘルスリサーチリミテッド
6千葉科学大学危機管理学部
7健康食品管理士認定協会
pp.669-683
発行日 2006年6月15日
Published Date 2006/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100652
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長村(司会) 健康食品は最近,いくつも話題が出てきております.なかには死者が発生する事件も起こっております.それから特定保健用食品(特保)という形で一応,国が認めた食品に関しましても,まだ問題があるのではないか,ということがマスコミなどでも報道されております.いずれにしても,健康食品は2010年には3兆円を超える市場になると言われております.栄養の方法,効果効能,そしてその被害,そういったところに非常にたくさんの問題がある,ということがわかりながら現在,野放しの状態になっているのではないかなと思います.
そこで今日,お集まりいただきました先生方は,この健康食品に関しましていろいろなお立場で問題点を捉えてお考えですから,雑誌は「臨床検査」でございますが,医療機関に働く者,そして医療機関にいない者にしましても,健康食品とどうつき合っていったらいいか,ということについて忌憚のないご意見をお話しいただけたらと思います.
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