今月の主題 尿路感染症の診断
総説
尿路感染症の遺伝子検査
江崎 孝行
1
,
大楠 清文
1
Takayuki EZAKI
1
,
Kiyofumi OHKUSU
1
1岐阜大学大学院病原体制御学分野
キーワード:
遺伝子検査
,
マルチプレックス
,
咽頭炎
Keyword:
遺伝子検査
,
マルチプレックス
,
咽頭炎
pp.159-163
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100421
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
性生活の多様化に伴いSTD感染症診断は尿道炎だけでなく,咽頭炎も診断の対象になっている.初期の第一世代の尿道炎の遺伝子検出法はそのまま咽頭炎診断には適用できない.Neisseria,Mycoplasma,Haemophilusの菌種は上気道に多種類いるからである.これに対応して,頻度の高い淋菌とクラミジアの両方を検出する第二世代の遺伝子診断が臨床診断薬として登場している.さらに患者の立場に立ったSTD全体を一度に診断する第3世代の遺伝子検査の登場も期待される.〔臨床検査 51:159-163,2007〕
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.