今月の主題 私と臨床検査―先達の軌跡
私と臨床検査
臨床検査の発展を夢みて
屋形 稔
1
Minoru YAKATA
1
1新潟大学
キーワード:
内分泌学と検査
,
講座設置
,
臨床検査のフィロソフィー
Keyword:
内分泌学と検査
,
講座設置
,
臨床検査のフィロソフィー
pp.257-259
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100372
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1.はじめに
私は当初内科臨床の場に身をおいて内科学会功労会員にもなったが,その流れの中で臨床検査の世界に入り検査専門医も名乗ることになった.その間実に半世紀以上に及ぶことになる.
このたび本誌特集として「私と臨床検査」の題で,印象に残ったこと,感動したこと,苦労したことなどを綴って欲しいということである.ふり返れば臨床検査の歴史は苦労の歴史といってよいが,それに伴った楽しいことも多々あり,苦楽は紙一重であることも知った.
そのあらましについては「日本臨床検査医学会50年の歴史」という座談会記録(臨床病理49巻12号,2001年)に詳細が語られてある.また「その人に聞く」というインタビュー(アニムス誌2001年春号)に「病気と生命の本態に迫る臨床検査を求めて」と題して核心に触れている.できればそれらもご参照願いたいが,上記の趣旨に応ずる形で順を追って述べてみたい.
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