今月の主題 マイクロアレイ技術の進歩
各種アレイによる応用研究
CGHアレイとその応用―X染色体CGHアレイの作製と実用化
稲澤 譲治
1
,
水口 真希
1
Johji INAZAWA
1
,
Maki MIZUGUCHI
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所ゲノム応用医学研究部門(分子細胞遺伝)
キーワード:
ゲノム
,
CGH
,
マイクロアレイ
,
コピー数異常
,
X染色体
Keyword:
ゲノム
,
CGH
,
マイクロアレイ
,
コピー数異常
,
X染色体
pp.497-502
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100206
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〔SUMMARY〕 ゲノムコピー数異常の検出法の1つとしてComparative genomic hybridization(CGH)アレイ法が開発された.本法は数10キロベース(kb)から数メガベース(Mb)のサイズで起きたゲノムコピー数異常を染色体ワイドに検出できる手法であり,従来法では困難であった癌や遺伝疾患の潜在的なゲノムコピー数異常の検出を可能にする.このCGHアレイ法によって新たな疾患特異的ゲノム異常の発見と,これを糸口にした疾患の原因遺伝子の同定が進むとともに,ゲノム病の診断法としても遺伝医療に貢献するものと予想する.〔臨床検査 49:497-502,2005〕
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