特集 3D-エピゲノムが生む新たな生命情報:細胞のメモリーとリプログラミング機構に迫る
神経系細胞とクロマチン高次構造
伊藤 謙治
1
,
魚崎 祐一
,
滝沢 琢己
1群馬大学 大学院医学系研究科小児科学教室
キーワード:
ヘテロクロマチン
,
海馬
,
核小体
,
クロマチン
,
X染色体
,
セントロメア
,
ニューロン
,
分子高次構造
,
発生遺伝子発現調節
,
ゲノム
,
エピジェネティックプロセス
,
遺伝子座
Keyword:
Cell Nucleolus
,
Centromere
,
Chromatin
,
Heterochromatin
,
Hippocampus
,
Neurons
,
Molecular Conformation
,
X Chromosome
,
Genome
,
Gene Expression Regulation, Developmental
,
Epigenesis, Genetic
,
Genetic Loci
pp.882-886
発行日 2012年7月22日
Published Date 2012/7/22
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神経系細胞の分化・成熟の過程でエピジェネティック修飾が劇的に変化することが明らかになりつつある.エピジェネティック修飾や遺伝子発現プログラムの変動に伴い,神経系細胞でも高次クロマチン構造が変化していると想像される.神経系におけるクロマチン高次構造に関する報告は少ないものの,興味深い知見が報告されている.神経細胞におけるクロマチン制御の知見は,神経科学のみでなく,幅広くクロマチン制御の理解にも貢献するものとなるであろう.
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