今月の主題 マイクロアレイ技術の進歩
総論
マイクロアレイ技術に必要な基礎知識
佐々木 博己
1
Hiroki SASAKI
1
1国立がんセンター研究所腫瘍ゲノム解析情報研究部
キーワード:
マイクロアレイ
,
DNAチップ
,
DNAマイクロアレイ
Keyword:
マイクロアレイ
,
DNAチップ
,
DNAマイクロアレイ
pp.483-489
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100204
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〔SUMMARY〕 マイクロアレイは,約10年ほど前に開発され,20~100merのヌクレオチド,cDNA,数100kbのゲノムDNA(BACクローンDNA)が基盤上に高密度に並べられたチップである.検体DNAやRNAとのハイブリダイゼーションによって,塩基配列の決定,遺伝子変異・SNPの解析,遺伝子の発現量・コピー数の測定およびDNAのメチル化解析といったDNA,RNAの多様な質的および量的変化をゲノムワイドに調べることができる.最近,網羅的な細胞への遺伝子(cDNAやsiRNA)導入に使われたり,クロマチン免疫沈降との組み合わせによって,DNA複製複合体などあらゆる複合体の解析に威力を発揮できることがわかってきた.マイクロアレイの種類と用途や価格を含め,マイクロアレイの基礎を概括する.〔臨床検査 49:483-489,2005〕
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