今月の主題 PK/PD解析を指標とした感染症治療
話題
抗菌薬の開発におけるPK/PD解析の応用と標準化―1.非臨床試験
宮崎 修一
1
Shuichi MIYAZAKI
1
1東邦大学医学部微生物・感染症学講座
キーワード:
PK/PD
,
非臨床
,
標準化
Keyword:
PK/PD
,
非臨床
,
標準化
pp.87-90
発行日 2006年1月15日
Published Date 2006/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100012
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1.はじめに
抗菌薬の開発において,従来健常人における複数の投与量でのpharmacokinetic(PK)に関する検討成績および小規模な用法・用量と薬効との関係成績を基に,臨床での投与量が設定されてきた.最近,欧米では臨床での用法・用量の設定を目的とした薬効にかかわる非臨床PK/PDパラメータ値の算出,および同系統既存抗菌薬の臨床での用法・用量を基に治験での用法・用量が設定されている1~3).日本においても,この考え方が導入されつつあり,臨床での用法・用量設定のための非臨床試験であるin vitroおよびin vivo試験系から目的に応じて選択し,試行している1,2).
この臨床での用法・用量設定のための各種試験系の標準化すべき内容について,欧米でのガイダンスを参照しながら日本での現状を概説する.
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