特集 女性医師と病院
【座談会】女性医師の可能性と限界
奥川 幸子
1
,
竹股 喜代子
1
,
名越 澄子
2
,
河北 博文
3
1亀田総合病院看護部
2埼玉医科大学附属病院第三内科
3河北総合病院
pp.704-711
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903602
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河北(司会) 2000年の医師国家試験で女性の合格率が30%を超え,確実に女性医師が定着してきました.本日は「女性医師の可能性と限界」というテーマで,奥川さん,竹股さん,名越さんにおいでいただきました.初めに,今までのご経歴,あるいは現在何をなさっていらっしゃるのか,簡単にご紹介いただけますか.
奥川 私は大学を卒業した1947年から24年近く,東京都の老人医療センターで医療ソーシャルワーカーとして相談援助を行ってきました.その後,フリーランスで対人援助職者に対する教育・訓練を実践して6年目になります.対象はソーシャルワーカー,看護職,介護支援専門員が多く,保育士や医師,リハビリテーションのスタッフなど,人が人を支援する職業に就いている方たちです.訓練内容は,初めて出会うクライアント(患者)を職業的に理解するためのアセスメント面接を中心に,対人援助における視点,知識・技術,態度です.方法は個人や小集団のスーパービジョンや都道府県単位の研修が主で,熟練した実践家がスーパーヴァイザーになるための訓練もしています.
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