特集 年功給は崩せるか
病院経営と能率給—地方公営企業法一部適用の公立病院の場合
瀬川 昂生
1
1豊橋市民病院
pp.626-629
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903581
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これまで民間企業でも安定した終身雇用と年功序列制度が一般的であったわが国の雇用システムは崩れ,現在急速に変わりつつある.多くの企業では従来の年功序列型から欧米で採用されている能力,実力主義へと移行しており,これまで以上に能力や実力が問われる時代になってきている.医療においても効率性と経済性が強く求められるようになった結果,これまでは雇用システムが問題となることが少なかった病院においても能力,実力主義の波は確実に押し寄せている.
的確な評価による給与システムの体系づくりは,職員の勤労意欲を高める原動力になり病院を活性化することになる.また,この問題を検討することによって最終的には病院の収益管理,部門別原価計算などの経営戦略策定のために有効な資料を得ることができる.
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