特集 学卒看護師の課題
看護管理者からの学卒看護師の評価
宗村 美江子
1,2
1虎の門病院看護部
2虎の門病院分院
pp.296-299
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903512
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わが国において,初めて看護師国家試験受験資格を得られる看護大学が指定されたのは1952年(1校,1学年定員20人)であったが,その後40年近くの間は大学数の増加速度が著しく緩徐で1991年まで学校数はわずか11校,卒業者数は500人弱で,看護師国家試験受験者のわずか1.4%程度に過ぎなかった1).
その後,人口の高齢化の急速な進展,疾病構造の変化,医学の進歩による医療内容の高度化・専門化,国民の健康に対する意識の高まりに伴う保健医療ニーズの増大と多様化に対応し得る資質の高い看護職者の養成が必要となり,急速に看護教育において大学教育が推進された.その結果,2001年には大学数は10年前の8倍以上の91校,入学定員は6,500人以上となり,全看護職養成数の1割強にまで増加した2).
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