特集 看護学を知りたい!―医師のための看護学入門
【チーム医療における看護実践】
医療管理者としての看護師
渡邊 千登世
1
1さいたま市立病院
キーワード:
看護職副院長
,
職務成果責任
,
病院経営
,
日本看護職副院長連絡協議会(J1)
Keyword:
看護職副院長
,
職務成果責任
,
病院経営
,
日本看護職副院長連絡協議会(J1)
pp.496-499
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101949
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Case
看護職副院長の提案により,院内物品管理システムを導入し費用削減が行えた1例
530床の急性期病院.運営会議にて,病院収益が話題となった.看護職副院長は,支出における材料費について問題があると考えていた.物品管理の一元化ができておらず,各部署での不良在庫の蓄積,看護師・薬剤師の物品にかかわる事務作業時間,在庫のスペース圧迫など非効率的な業務フローと経済的な問題を改善する必要があると考えた.そこで,看護職副院長が中心となり物品管理の一元化と外部委託を提案した.SPD(Supply Processing Distribution,J2)システムを導入するにあたり,診療部,薬剤部,事務部門など他部門との連携と調整を図った.導入後は,看護師・薬剤師の物品管理に伴う事務作業の軽減,保険の請求漏れの防止,在庫管理の徹底による医療材料費用の削減,スペースの有効利用など多くの効果を生みだし,年間費用のうち2,500万円の削減を図ることができた.
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