特集 学卒看護師の課題
新卒看護師の学校教育の評価と将来—学卒者と学卒者以外の比較を中心に
新田 章子
1
,
池上 直己
2
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
2慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
pp.284-287
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903510
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1991年まで,看護婦・士(現看護師)免許受験資格の得られる大学(以下,看護大学とする)は日本に10校前後であった.しかしそれ以降,看護師教育を量と質の両面から充足する必要性が認識されるようになり,看護大学のブームともいえる開設が相次いだ.2001年に開設された看護大学を含めた数は91校となり,2000年の入学者は6,331人で,看護系学校の入学生の18.4%を占めるまでに至った1).
大学教育は,一般教養科目や理論教育が重点化されている反面,臨床実習時間は看護専門学校と比べて半分以下となっている.こうした相違を新卒看護師はどのように評価しているか,またどのような将来の方向性や自分の学歴に対する意識を持っているかを明らかにするために調査を行ったので報告する.
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