レポート
手術部の建築と運営の計画
柳澤 忠
1
1名古屋大学・名古屋市立大学(建築学)
pp.238-243
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903501
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
2000年8月,バンクーバーで全米建築家協会の健康建築部会(最近病院建築から名称変更)が海外建築家にも呼びかけて開催された.ここでは建築事例の紹介よりも,医療や経営から未来学などの専門家を招いて21世紀医療の予想を聴講して議論する会であった.中でもロボット医学や治療と診断の一体化,戦場での遠隔医療などが注目され,今後の手術部計画に対する関心が高まっていた.その直後にスウェーデンで最新のサンダービー病院を訪問したが,ここでも日帰り手術を目玉の一つに掲げていた.最近のアメリカでは全手術の75%が日帰りだという.めまぐるしい変化の中で手術部をどう計画したらよいのか2回にわたって論じたい.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.