連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第138回
手術部の建築と運営のモデル―CDC ガイドラインへの対応論議を超えて
柳澤 忠
1,2,3
,
山本 和典
4
1名古屋大学
2名古屋市立大学(建築学)
3健康デザイン研究会
4久米設計・建築設計部
pp.594-598
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100343
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現在,日本の多くの病院では「せめて手術部だけでも新しく建て直したい」と考えておられるだろう.新しい手術部にはシャーカステンではなくコンピュータ連動のモニターが必要だろう.大学病院だと手術用ロボットを導入できる大きな手術室が現実味を帯びて議論されている.米国の CDC ガイドライン以来,清潔管理が見直されて,職員は靴を履き替えず,患者は病棟のベッドのままで手術室に入室してよいらしい.このように新しい手術部建築を巡って盛んな議論が展開されているのではないだろうか.
われわれ健康デザイン研究会手術部部会としては,これからの手術部建築・運営のモデルを提案したい.
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