医療経営の総合的「質」の検討・7
建築設備は医療経営の質の重要な要素である—ファシリティマネジメントの必要性
槙 孝悦
1
1株式会社コンサンタントオフィス
pp.641-644
発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903330
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医療経営の総合的「質」を検討する研究会にコンサルタントの立場から参加させていただく機会を得た.医療経営にかかわる質の要素が幅広い範囲で抽出され,熱意あふれる議論が行われてきたが,その質を改善するためのポイントになると判で押したように「人」に帰着してしまうという方向性に違和感を覚えた.なぜであろうか.
医療の高度化に伴い,建築設備が医療経営に占める役割は質・量ともに増大したはずである.少なくとも一般病院(急性期)は装置産業であるという見解に異を唱える方は皆無であろう.しかし,これまで他の装置産業と同レベルで病院の建築設備について,サービスの効率性や質を高める観点から議論されてきた経緯はあったのだろうか.
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