特集 改革期の療養型病床群
医療保険適用の療養型病床群と介護療養型医療施設の運用
原 寛
1
1特定医療法人原土井病院
pp.849-852
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903102
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原土井病院の概要
原土井病院は福岡市東区にある556床のケアミックス型の病院である.また,当院は昭和42年に開設され,看護学校などを併設しながら,平成2年に入院医療管理料を一部の病棟に導入した.さらに,平成6年に一部の病棟を療養型病床完全型に転換し,平成8年に全療養病床を完全型に転換した.現在は一般病棟140床,療養型病棟完全型416床となっている.その内訳は,介護保険対応176床(3病棟),医療保険対応240床(4病棟)である.介護保険適用の療養型病棟の一つは歩行できる重度痴呆患者用の専門病棟としている.
介護保険導入に対しては以前より対策を練ってきたが,当初はすべての療養型病床が介護保険適用になるとの通説があったため,そのつもりで対応策を考えていた.しかし,その後,療養型病床は各病院が医療保険と介護保険のどちらも選択できることを聞き,その2種類の比率をどの程度にするかを模索してきた.以下,医療保険対応療養病棟と介護保険対応療養病棟の比率の決定過程,および2000年3月末に行った対策,現在の対応などについて列記していきたい.
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