特集 改革期の療養型病床群
療養型病床群の機能分担とリハビリテーション医療
川合 弘毅
1
1医療法人若弘会
pp.846-848
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903101
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平成12年4月より介護保険が本格実施された.現時点では保険者・介護サービス利用者・介護サービス提供者の3者に戸惑いと意識の齟齬がありギクシャクとしているが,1〜2年も経過すれば,それなりに安定したものに成長するだろう.これを育成する責務はサービス提供者であるわれわれの双肩に重くのし掛かっている.
時の経過が介護保険を育て上げ,至らぬ部分は3年後の見直しで改善すればよいことである.しかし,医療の現場から見ると,第4次医療法改正の主目的である一般病床と療養病床の仕分けと療養型病床群の関係が何となく擦りガラス越しに覗いているような感じで,もう一つ明瞭に見えてこない.また,福祉的側面が強調されすぎた感の強いリハビリテーションが,初めてといえばいい過ぎになるが,密度の高い医学的管理を持って急性期の直後に提供されるリハビリテーション医療サービスとして位置付けられることになった.
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