病院管理フォーラム 経営管理—職員活性化の歩み・4
看護部がかわったわけ
日根野谷 勢津子
1
1総合病院坂出市立病院
pp.52-53
発行日 2000年1月1日
Published Date 2000/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902902
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自治省から「廃止勧告」を受けた1991年当時,当院には暗くて重苦しい空気が充満し,職員には「どうにもならない」という諦めと「なんとかしなければ」という危機感とが交錯していた.しかし,再建に向けての明確な運営方針が示されることもなく,職員の問題意識は次第に薄れ,諦めは増大した.その結果,病院組織そのものの活気が失せ,身動きがとれなくなっていた.
しかし,同年9月に院長が交代し院内の改革が始まった.新院長の「坂出市民の病院を潰してはならない」という熱意,破天荒な発想,そして零細企業のオヤジさんのような経営手腕に刺激され,職員の意識は覚醒し,病院全体が動きだしたのである.
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