連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第61回
病室面積の考察
長澤 泰
1
1東京大学工学系研究科建築学
pp.1064-1068
発行日 1999年11月1日
Published Date 1999/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902859
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医療法改正を目前にして,急性期・慢性期医療の区別,入院日数に対する配慮など病院の入院医療が見直されている.建築環境の面でも入院環境,特に病室の療養環境は入院医療の質に大きな影響を与える.日本の病院は,欧米に比べて診療部門や医療機器の面では遜色なくなった感があるが,病棟部門,特にその面積や看護単位の規模においていまだに見劣りがする.また,病室面積については医療,看護,患者生活など様々な視点から考える必要があるが,本稿では,このような背景のもとに,主に一般急性疾患の患者を対象とした病室の面積について,既存の研究資料を参考に,現在の諸法令との関連や今後の病室環境基準のあり方を考察する(注1).
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.