医療経営の総合的「質」の検討・11
医療サービスの質と効率の評価—医療効率の羅針盤 クリニカル・バリュー・コンパス
池田 俊也
1
1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
pp.984-986
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903417
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本連載においてこれまで様々な専門的立場からの議論があったように,医療経営の質の評価には様々な切り口があり得る.医療の中身に詳細に立ち入って議論を行うことは本連載の主旨とは異なるが,医療機関が医療サービスを提供する場である以上,医療サービスそのものの質と効率の評価を無視することができないことに異論はないだろう.そこで本稿では,米国で1990年代より提案されている「clinical value compass (クリニカル・バリュー・コンパス:医療効率の羅針盤)」という考え方に基づき,管理部門が,医療サービスの質と効率に関して,どのような項目をどのようなレベルで把握しておく必要があるかについて検討したい.
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