主張
病院経営に求められる理念
N
pp.1233
発行日 1990年12月1日
Published Date 1990/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900807
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地域医療計画の策定は,全国の都道府県でほぼ完了した.その結果病床数の増加は鈍化し,量的規制は初期の目的を達成した様である.しかし医療の質,連携,医療従事者の確保等に関する事項は,今後の課題として残っている.
この年末を迎え恐らく大部分の病院,特に三重苦に喘ぐ民間病院の多くは,今迄と異なった対応に迫られているはずである.三重苦とは金利高,物価高,人手不足である.金融情勢の急激な変化は,借入金の多い病院を直撃するであろうし,原油高から徐々に病院の必要とする物品の価格の上昇は必至である.その上に人手不足である.慢性的不足であった看護職員ばかりでなく,介護職員や医療事務職員までが求人難となっている.
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