連載 病院主導の保健・医療・福祉複合体の実証的研究・12
第5報 その2 私的医療機関を「母体」とする看護・医療技術系・介護福祉士学校の全国調査
二木 立
1
1日本福祉大学社会福祉学部
pp.914-918
発行日 1997年10月1日
Published Date 1997/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902228
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(前号より続く)
5.複数の学校の「母体」となっている私的病院
以上の分析は,いわば学校単位で行ってきた.しかし,「母体」病院などの中には,一つまたは複数の法人により,複数の学校を開設しているものも少なくない.表6に示したように,7種類の学校の「母体」となっている私的病院など(グループ)は全部で189あり,そのうち25(13.2%)が二つ以上の学校を開設している.これらはすべて私的病院(グループ)である.これら25病院(グループ)が開設している学校は54校であり,私的病院など「母体」の学校総数211校の4分の1(25.6%),同一学年定員総数の3分の1(33.6%)を占めている.
学校開設数が最も多いのは,愛知の医療法人珪山会(鵜飼病院,300床)の4校であり,次いで3校開設は,福岡と栃木の高邦会グループ(高木病院など4病院941床),大阪の恒昭会グループ(藍野病院など6病院2,778床),大阪の行岡医学研究所(行岡病院,480床)の三つである(詳しくは,次頁の表8参照).
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