特別寄稿
京都府の介護保険指定事業者の実態調査—私的医療機関・「複合体」の参入を中心として・2
二木 立
1
1日本福祉大学・医療経済学
pp.1053-1057
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903434
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(前号より続く)
5.指定事業者の母体となっている私的病院・診療所の特徴
次に,指定事業者の母体となっている私的病院・診療所グループの特徴と私的病院・診療所全体の中での位置を検討する.
1)病 院
その前に,1998年の京都府の私的病院チェーンの全体像を示す(表9).広義の病院チェーン(Ⅰ〜Ⅲ型の合計)は25グループ(56病院15,002床)存在し,私的病院・病床総数のそれぞれ35.7%,51.6%を占めている.しかもこの中には,済生会,徳洲会など,全国レベルでは巨大病院チェーンだが,京都府内では1病院しか開設していないグループは含んでいない.なお,狭義の病院チェーン(Ⅰ型+Ⅲ型の母体法人)は10グループ(43病院,9,992床)であり,私的病院・病床総数に対する割合は,それぞれ27.4%,34.3%に低下する.
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