主張
病院と医師の関係についての評価
U
pp.889
発行日 1997年10月1日
Published Date 1997/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902221
- 有料閲覧
- 文献概要
医療評価において,病院と医師との関係のあり方は,重要な視点のひとつである.かつての米国の病院標準化運動においても,病院が適切な医師団を有しているかどうかが,まず問われたのであった.そもそも医療は医師によって行われるか,あるいは医師の指示によって成り立つのであるから,このことは当然といえる.
わが国でも病院機能評価事業が開始されているが,病院と医師との関係を直接問いかける評価項目は見当たらない.医師も含めた職員が確保されていること,教育・研修の体制が整備され適切に実施されていること,職員のモラールが高いことなど,病院と医師との関係に関連する事項は,病院機能評価の運用に供せられている評価項目に含まれているが,いずれも間接的なもので不十分である.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.