随筆
看護婦を含めた職場女性の服装について
桑沢 洋子
pp.165-167
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910329
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☆職場の身だしなみ
看護婦さんにかぎらず,職場女性のみだしなみを考えた場合,公共的な環境の中を意識した知性というものを,服装や態度の全般からにじみだされなければならないと思います。具体的にいえば,知性の表現は,表面にあらわれたドレスの形や色だけの美しさでなく,中味,つまり下着から外被にいたるまで,また,髪の形や手先,足先までに,ゆきとどいた神経や清潔感がみなぎつていることであるといえます。
看護婦さんの場合は,そのようなことが,職務柄身についているように思います。例えば,何時も手は清潔に,髪は帽子までまとめて,一本の髪の毛も落ちないようにすることが要求されているでしようし,足許は,ほこりのない環境の病室での勤務ですから,他の職場に比べて,ことさら注意しなくてもきりつとしているのではないかと,想像しています。
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