訪問看護ステーション 実践レポート—北から南から
第三セクターによる「事業団」方式で全道展開をめざす—北海道総合在宅ケア事業団
山ノ内 廣子
1
1社団法人北海道総合在宅ケア事業団
pp.1183-1188
発行日 1995年12月1日
Published Date 1995/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901687
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はじめに
北海道は広大な地域に212市町村,570万人を擁するが,170万都市の札幌市(全道人口の30%が集中)が突出している以外は,人口2万台から1千規模までの市町村数が186で全体の約9割を占めている.
老人の占める割合は道平均14%,これに比べいわゆる過疎地域では25〜32%と高く,高齢化率の地域格差も著しい.一方,北海道の老人保健福祉は病院や特別養護老人ホームなど施設ケアに大きく依存しており,従来から在宅ケアの立ち遅れが指摘されてきた.こうした中で,北海道では,行政的視野から訪問看護の役割に期待して,訪問看護ステーションを在宅ケアの基盤づくりの推進拠点とするために,全道各地に計画的に設置することとした.
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