連載 アーキテクチャー×マネジメント・9
日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院
厳 爽
1
1宮城学院女子大学学芸部生活文化デザイン学科
pp.620-625
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209914
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東京臨海病院は,日本私立学校振興・共済事業団唯一の直営病院である旧下谷病院(台東区,既存建物を利用して1957年に開設,201床)の建物の老朽化に伴い,2001年に江戸川区の臨海地区に建て替えられた病院である(図1).私学共済の直営病院であるが,下谷病院時代から患者の9割は共済組合員ではない一般の患者である.東京臨海病院として開設されてからも地域中核急性期総合病院として地域医療を支えてきた.
建て替えに際しては,患者の療養環境の向上を目標として掲げ,故・伊藤誠氏(千葉大学名誉教授)が監修した.医療機能などの検討には故・浦良一氏(明治大学名誉教授)が関わり,高い個室率と小規模看護単位を有する質の高い療養環境が実現された.
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