特集 公衆衛生の新しい展開と団体活動
愛知県健康づくり振興事業団
長与 健夫
1
Takeo NAGAYO
1
1愛知県健康づくり振興事業団
pp.310-313
発行日 1988年5月15日
Published Date 1988/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207679
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■設立までの経過
わが国は世界一の長寿国となり,また同時に他の国に例のない速さで高齢化が進んでいる.人々の意識も,いかに長生きをするかということから,いかに健やかに老いるかというふうに変化してきた.健康のとらえ方も,従来のようにただ単に無病息災だけを健康としてとらえるのではなく,医師の管理下においての一病息災も健康であるというように考えていくことが大切になってきた.今後,新しい健康観に立って,すべての人々が自発的な健康づくりを進めていくことが重要で,より科学的,総合的な健康づくりの支援システムをつくることが必要になってきた.
これに基づき愛知県では,健康の実現は県民一人ひとりの努力とともに,行政の健康づくりの支援が必要不可欠で,健康づくり対策は高齢化時代における行政の最重要課題であり,「活力ある愛知県」の基盤づくりでもあると考えた.
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