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「健康管理の時代」の草分け 長野県厚生連佐久総合病院 松島松翠院長
清水 茂文
1
1佐久総合病院
pp.208
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901174
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松島院長は,院内では「殿下」の愛称で親しまれ,穏やかな風貌と泰然自若とした風格で,佐久総合病院関係者のみならず,地域住民の絶大な信頼を得てきた.非常に合理的精神の持ち主である一方で,ピアノを弾き,作曲も手掛ける芸術家肌でもある.
松島院長は1994年1月,若月前院長の後を継いで,新たに,私たちの佐久総合病院の院長に就任された.新院長は昭和3年石川県に生まれた.昭和27年に東京大学医学部を卒業後,東京大学医学部附属病院分院外科に入局された.学生時代にはソヴィエト医学研究会に所属し,社会医学的視野を広められている.昭和29年,佐久病院の外科に赴任され,その後,若月前院長(現在,総長)の指導のもとで,ご専門の外科のみならず,若月前院長が展開されていた農村保健・医療の研鑽を積まれ,昭和48年には健康管理部長に就任された.この間,若月前院長の片腕的存在として八千穂村の全村健康管理活動を実践的に指導されてきた.この八千穂村の健康管理活動は,後に老人保健法の成人病健診事業のモデルとなるとともに,この方式が全国的に普及しているのは周知のとおりである.まさに「健康管理の時代」の草分け的存在てあり,輝かしい実績との評価を得ている.
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