連載 彷徨い人の狂想曲・6
翠天
辻内 優子
pp.494-497
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100856
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由美子が玄関の扉を開けると,漢方薬独特の生薬の匂いが充満していた。リビングに入り,カウンターキッチンの向こうを見ると,みどりが鍋を睨みながら突っ立っている。
「みどりさん,またじ薬始めたの?」
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