老健Now・7
小規模老健施設の挑戦
小山 秀夫
1
1国立医療・病院管理研究所医療経済研究部
pp.188-189
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901170
- 有料閲覧
- 文献概要
平成5年12月15日,老人保健審議会は,老人保健制度の見直し意見をまとめ,厚相に提出した,この中で,大都市部や過疎地などの老健施設の整備促進のため「これらの地域においては,標準的な施設の近隣で一体的に運営される小規模な施設(いわゆる「分散型老人保健施設」)を導入することも必要である」と述べられている.具体的内容は,不明だが,この分散型老健施設という考え方は,大都市の困難な用地確保や人口規模の少ない町村への老健施設設置を促進させることになるであろう.問題は,小規模な分散型で,はたしで採算ベースに乗せることができるのかである.
そこで今回は,既存の小規模老健施設の経営にスポットをあて,分散型施設の可能性を探ってみたい.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.