特集 いい病院をつくりましょう
【座談会】“いい病院”とは?
荒井 伸也
1,2
,
笹岡 眞弓
3,4
,
和田 ちひろ
5,6
,
大道 久
7
1オール日本スーパーマーケット協会
2有限会社リテイラーズ・ブレイン
3社団法人日本医療社会事業協会
4文京学院大学人間学部人間福祉学科
5いいなステーション
6NPO法人ヘルスケア・リレーションズ
7日本大学医学部医療管理学部門
pp.14-21
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100461
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大道 病院は今,大変難しい環境条件にあり,特に経営面からの難問が山積しています.しかし,患者さんに信頼をされて選ばれる病院には,どんな状況でも普遍の条件があるのではないかと思います.病院にとって,“いい病院” という課題は基本課題だと思います.
さて “いい病院” を考える時に,学問的に体系化された枠組のなかでの優れた良い病院かどうかとは別に,患者さんや地域住民にとっては,理屈ぬきに自分の行きたい病院が “いい病院” であると本能的に,感覚的に思っているところもあると思います.そこが “いい病院” と “良い病院” いう言葉のもつ,若干異なったニュアンスにもなってくるかと思いますが,いずれにしても,患者さんはそれぞれの選択の根拠をもって最終的には選んでいます.また “いい病院” とは,立場によってもその要件は変わってくるものでしょう.本日は,この “いい病院” というものを,ご出席者それぞれの立場から率直に話し合っていただきたいと思います.
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