事例 医療施設間連携
病診連携でスタート—済生会日田病院
小金丸 道彦
1
Michihiko KOGANEMARU
1
1大分県済生会日田病院
pp.784-787
発行日 1991年9月1日
Published Date 1991/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901007
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病院設立の経緯
日田市は大分県の北西部,福岡県境の日田盆地にあって,漢学者で威宜園を開いた広瀬淡窓はもちろん,天領の町,水郷,小京郎,日田杉などで知られている.この日田市と医療圏を同じくする日田郡や玖珠郡を合わせた日田玖珠広域圏(以下,広域)の人口は約12万もありながら,高度医療を行う中核病院がなかったため,高度医療については久留米や福岡など圏外医療機関への依存度が高く,中核的医療機関の設置は地域住民の20年来の悲願であった.
このような状況下で,一時,医師会立病院の構想も具体化したが,県の調停もあって,昭和61年7月,社団法人目田郡市医師会(以下,医師会)と社会福祉法人恩賜財団済生会(以下,済生会)との基本協定,そして昭和63年1月,大分県,広域および済生会との基本協定(三者協定)が締結され,大分県済生会日田病院(以下,病院)の設立が決まり,平成2年10月1日,開院の運びとなった.
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