特集 看護と介護—共存の道
リハビリテーション施設からみた看護と介護
長谷川 幹
1
Miki HASEGAWA
1
1(財)日産厚生会玉川病院リハビリテーション科
pp.384-387
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900911
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高齢社会の到来が言われて久しいが,従来は,「寝たきり」老人が100万人を超えるとか,悲観的で第三者的な話で強調されていたようである.最近,少しずつ変化の兆しがみられてきた.
①政治—経済の国際化につれ,障害者—老人の問題も世界的規模の情報交換がなされてきた.例えば,スウェーデン,デンマークの福祉の紹介がテレビに登場したり,「障害をもつ米国人法」が素早く伝わってきたりした.そのため,日本の様々な問題点を外から比較でき,「寝たきり」という言葉は,「寝かせられきり」ではないかという,本人というより周囲の責任ではないかという意見も出されるようになった.
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