特集 病院が医師を選ぶとき
医師採用と病院理念
伏見 尚子
1
1財団法人住友病院
pp.894-897
発行日 1997年10月1日
Published Date 1997/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902223
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はじめに
医師確保に苦労した長い年月の末遂に病院が医師を選ぶときがやってきたといわれている.医学部の学生数が大幅に増加された結果,年々医学部の卒業生は新しく巣立つのであるが,開業の許容範囲も頭打ちで新規の開業は難しくなっており,また先端を行く医療機械で医術の腕を振るっていたいと,勤務医の希望者が増えているという.さらに最近では勤務医から開業する医師も少なく,新たな需要は伸び悩んでいるという状況から出てきたことである.
しかし果たして優秀な医師採用は容易になりそうであろうか.われわれ病院としてはよい医師に来てもらいたいという願いは,古くから今日に至っても変わらないのであるが,果たしてそういうふうに運ばれるのであろうか.
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