グラフ
理念と実践の調和を求めて—大分県・健康保険南海病院
pp.285-290
発行日 1984年4月1日
Published Date 1984/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208272
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大分県佐伯市に,名画がたくさんある全国社会保険協会連合会(全社連)傘下の健康保険南海病院があるというお話を聞いて概要を調べてみると,資料には,昭和22年,旧海軍の土地・建物を国が買収し,大分県国保連合会に経営を委託して22床の病院として発足,その後33年に全社連に経営が委託替えされ,現在では260床の総合病院になっているとの記述.更に病院の性格としては,政管健保の福祉施設であるとともに,大分県南部の中核病院で,コバルト60,全身用CT,血管造影などが整備され,44年に開始した人工透析は南九州では最初で,患者の延命日数も長く,良い成果をあげている.医師は常勤17名,無責任になりがちなパートは少い.看護体制は特2類基準看護を実施,現在の看護職員は,助産婦6,看護婦86を中心に,准看護婦は導入していない.看護専門学校併設.外来一日平均患者数290,尊敬と信頼を集める病院を目指しているとのことであった.
以上の概要を頭に,空路宮崎から日豊線で北上すること2時間半,佐伯市の中心地に位置する病院を訪ねると,セーター,サングラス姿の院長が現れ,びっくりする.この方が初代の三原七郎院長から運営を引き継ぎ29年になられる緒方保之院長であった.
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