研究と報告
医療行為数値の観察に管理図法を導入した試み
三宅 裕子
1
Yasuko MIYAKE
1
1社会保険小倉記念病院診療録管理室
pp.616-619
発行日 1990年7月1日
Published Date 1990/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900693
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はじめに
わが国の医療では,医療行為を評価するための指標となる数値をもたない.そのため,自病院の医療行為数値の観察には,前年同月の数値と比較するか,Pontonの指標と比較して検討する方法がとられている.しかしながら,前者の方法は単に数値の比較のみにとどまり,また後者は米国の指標で,国情の異なるわが国でそのまま使用するのは必ずしも適当ではない.
これらの方法以外に,院内指標をもつ方法,同一地域の他病院の数値と比較する方法などが考えられるが,相当量の予備データをもっていないと院内指標は求めにくいし,同一地域の病院で医療行為の数値を算出しているところが少ない現状から,他病院と比較することも難しい.
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