焦点 数量化が内包する諸問題
解説
数値の意味するもの
一松 信
1
1京都大学数理解析研究所
pp.265-269
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200765
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はじめに
本号の趣旨は,調査研究における数値の意味そのものに対する反省である。これに関しては,すでに本誌14巻3号(No. 56, 1981年)において,数量化の考え方に関する基本的な優れた解説がされている。本質的にそれにつけ足すべき内容は,あまりないくらいであるが,もう一歩初歩に戻って論じてみよう。そんなことはわかりきっている,われわれをばかにするな,とお叱りを受けることを覚悟して筆をとった。実例も読者の方々になじみの薄い対象が多いかもしれないが,お許し願いたい。
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