特集 グルメ時代の病院の食事
在宅給食サービスの可能性を探る
矢内 伸夫
1
Nobuo YAUCHI
1
1南小倉病院
pp.238-241
発行日 1990年3月1日
Published Date 1990/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900595
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はじめに
昨今,高齢化社会の到来と共に,いわゆるシルバー産業の在宅給食サービス参入が取り沙汰されているが,その多くは一般家庭の生活食を中心とし,傍らに「老人食も,治療食も」とうたっていることに気付かれよう.
いっぽう,病院もサバイバル作戦の1つとして,個性化を課題とし,給食こそサービスの原点と考える所も増えている.これは喜ぶべきことである.また,その延長線に在宅給食に「治療食を,老人食を」と検討する病院もあるようだ.その理念には共感するが,いざ,実践するとなれば,病院独自の運用には疑問が残る.どうしても,在野資源との連携が条件になろうし,そのほか,いろいろな障害を克服する覚悟も必要となってくるからである.
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