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農村医学・地域医療一筋に情熱を燃やす—総合病院旭川厚生病院 杉村巖院長
松尾 弘文
1
,
八木 保
1総合病院旭川厚生病院
pp.1050
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900514
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彼とは昭和35年に北海道大学医学部を卒業し,旭川厚生病院のインターンとして配属されて以来の付き合いです.当時の藤井敬三院長が日本農村医学会の農夫症に関する調査をされていた時代でした.そこで,われわれインターンは各臨床科での実習の傍ら,その調査にも加わり,藤井院長および病院スタッフとともに,汽車や馬車で北海道中央部の上川管内の農村を実際に回り,約1万人の農業従事者と旭川市民との自覚症の差を調査して歩きました.その結果はインターン仲間が中心となって手回しの計算機で統計学的処理を行い,農夫症10大症状としてまとめました.
彼が農村の地域医療に関心を持たれたのも,恐らくこのインターン時代の経験が契機ではないかと推測します.
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