私的病院からのレポート・24
—東京・岩井総合病院—医療の新分野開拓に情熱を燃やす—岩井宏方院長にきく
一条 勝夫
1
1自治医科大学
pp.59-67
発行日 1973年12月1日
Published Date 1973/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205186
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‘岩井’の名は,東京の下町,小岩にある総合病院よりもむしろ,霞が関ビルにある唯一の診療所‘霞が関ビル岩井診療所’で名高いかもしれない.岩井宏方院長(上写真)は耳鼻科の医師だが,御自分は本当は第一線の臨床専門医として病院を舞台に仕事をしたかったといわれる.だが,私的病院が日本の医療風土の中で抱えざるをえない矛盾をいちはやく洞察した院長は,医療の新分野開拓を強いられたようである.くわしいことは本文を読んでいただくとして,ともかく院長は他を痛烈に批判し,かえす刀で自己の道を果敢に切り開いてゆくかのようだ.
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