特集 診療記録と情報管理
光ディスクを用いた電子ファイリングシステムの現況と将来展望
山内 一信
1
1名古屋大学医学部医学部附属病院医療情報部
pp.878-881
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900475
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はじめに
光ディスクを用いた電子ファイリングシステム(光ディスクファイリングシステム)はイメージシステムとも呼ばれ,文書記録をコピー機と同じ感覚で複写し,その内容をイメージとして光ディスク内に蓄積する方法である.記憶容量が大容量ということで,市場に出た当初から,カルテ管理の有力なシステムになると注目されていたが1,2,3),13年を経過した現在もカルテ管理法として普及しているとは考えられない.
この方法は一度,紙カルテに書かれたものを再入力することになるので,効率の面から必ずしも最良とは言えないし,いわゆる電子カルテを発展させれば光ディスクファイリングそのものは不要になるとの考え方もあって,この利用法についてはまだ定まった意見はない.しかし一方では電子カルテそのものも医療の現場で使うには問題点も多く,実用からはほど遠い状況にある.
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