技術講座 生理
光ディスクによる医用画像のファイリング
尾上 守夫
1
1(株)リコー/中央研究所
pp.1353-1358
発行日 1988年11月1日
Published Date 1988/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205488
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サマリー
従来の医用画像の代表はX線写真であった.その保管・整理にはどこの病院も頭を悩ましている.複製による情報の劣化があるために,あくまで原写真の保管,検索,貸出し,回収が中心になるからである.
計算トモグラフィー(CT)の登場は医用画像のディジタル化の幕明けであった.その後,核医学,ディジタル・ラジオグラフィー(DR),超音波エコー図,磁気共鳴(MRI)などディジタル化は各種のモダリティーに急速に拡大してきた.情報量が膨大なために最後まで残った通常のX線像もイメージング・プレートの登場によりディジタル化の目途がついてきた.
ディジタル画像の特色は複製,保管,伝送によって劣化しないことである.したがって各種モーダリティーの画像を統一的・総合的に管理することが可能になる.その際もっとも必要なのは大容量の電子ファイルである.最近登場した追記型光ディスクは1枚でギガバイト級の記憶容量を安価に提供できるので,この目的に最適である.
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