退院計画 病院に求められる新しい機能・2
対象者のスクリーニング
田中 千枝子
1,2
1退院計画研究会
2社会保険中央総合病院医療社会事業室
pp.816-819
発行日 1993年9月1日
Published Date 1993/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900459
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退院計画を日本の病院にも導入・定着させるに当たり,前号の退院計画の概説を踏まえ,今回からそれを具体的に実施していく上での現実的課題を検討したい.
退院計画では,本来すべての患者・家族を対象にその計画が立てられるべきである.しかし日本の病院では,ソーシャルワーカーをはじめとするマンパワーが,すべての患者をカバーするにはあまりにも不足している.そこで当面の課題としては,とくに濃厚かつ複雑なケアを必要とする可能性の高い患者をスクリーニングして,漏れなく,入院の早期から援助に繋ぐルートを構築することが必要になる.
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