ケース・レポート
看護業務の見直しと看護体制の検討
花井 美恵子
1
,
塩谷 浩
1
1特定医療法人即仁会北広島病院
pp.522-524
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900385
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第2次医療法改正により特定機能病院と療養型病床群が誕生した.恐らく近い将来施設医療の体系化が更に図られることであろう.今回医療法改正で定められた療養型病床群においては,入院患者6に対し看護婦1と規定されたが,従来は老人病院と精神病院の特例以外すべて医療法上の規定は入院患者4人に看護婦1人であった.一方で診療報酬上では基準看護等で人員配置基準を定めていた.このように我が国の病院が多様化しつつあるのに伴い,それに対応する看護体制はどうあるべきか再検討の時期に来ていると思う.
我が国の病院ではこれまで病棟業務のほとんどを看護職(看護婦,准看護婦)に委ねてきたが,そこには雑多な業務が混在しており,それらのすべてを看護婦が行わなければならないものかどうか検討の余地があるように思える.その病院(または病棟)における業務を分析し,より効率的に患者サービスを行えないものであろうか.このような趣旨で今回当院が取り組んでいる看護体制変更の試案を紹介するので,御批判を抑ぎたい.
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