建築と設備・75
聖路加国際病院
丸谷 武久
1
,
瀬川 寛
1
Takehisa MARUYA
1
,
Yutaka SEGAWA
1
1日建設計
pp.638-645
発行日 1992年7月1日
Published Date 1992/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900140
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
聖路加国際病院は,1902年にドクター・ルドルフ・トイスラーによって開設されて以来,キリスト教精神によるホスピタリティーによって,わが国病院界の指導的役割を果たしてきた.設計のテーマはこの伝統あるホスピタリティーをどう新病院に表現するかであったといえる.
病院の企画・規模計画においては,アメリカのホスピタルコンサルタントMPA (メディカル・プランニング・アソシエイツ)と共同で進められた.オール・シングル・ケア・ユニットをはじめとする数々の新しい病院計画はMPAの提案によってなされた.この試みは,単に最新の医療システムを採用するといったものではなく,患者のプライバシーを尊重する聖路加国際病院の伝統あるホスピタリティーを背景として具体化されていった.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.