院内管理—最近の話題
業務依託と看護管理
岸本 まき子
1
Makiko KISHIMOTO
1
1済生会横浜市南部病院看護部
pp.685-687
発行日 1987年8月1日
Published Date 1987/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209122
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病院は入院患者の「生活の場」であり,快適に安楽に過ごせるように整備するとともに,疾病を治すために,安全でより効果的に最適の医療を施さなければならない.現在の厳しい医療環境の下,複雑多岐にわたる病院の機能を果たすためには,業務によってはより効率的で専門的なサービスの提供できる企業に依託することがかえってよいのではないかとの考えがあり,最近幅広い業種に外注依託の目が向けられつつある.しかし,そのことによって病院の機能や質が低下することなく,かえってより高度な医療や患者サービスができることが目的でなければならない.
当院の外注依託業務については,給食部門における実際は篠田1)がすでに発表しているが,開院計画当初より,その導入の是非について種々の検討がなされた.なかでも看護業務は院内のあらゆる職種に関係があるため,看護管理に携わる者は,こうした外注依託について,正しい理解をし,対応しなければならないと思う.
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