特集 病院人事マネジメントの具体策
制度の構築と運用の実際
事業所横断的な会議体設置による人事制度見直しの推進—考課制度の改定を中心に
清水 洋邦
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1医療法人社団永生会 法人本部 経営企画部
キーワード:
人事制度
,
人事考課
,
制度改定
Keyword:
人事制度
,
人事考課
,
制度改定
pp.413-417
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211679
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■はじめに
医療法人社団永生会は東京都八王子市を中心に3つの病院の他,老健3施設,訪問看護ステーション5事業所などを運営し,職員数は非常勤も含めて約2,000名である.
これまでに等級,考課などの人事制度を導入してきたが,全体的な見直しが行われてこなかった.また,修正に際しては,法人本部の人事部と部署や事業所単位での協議により調整してきたため,導入状況や内容に差が生じていた.各制度の内容や制度間のつながりも職員にとっては不明瞭な面も多かった.
医療介護の基本となるのは「人」である,という思いから,あらためて職員にとって資するような人事制度を法人全体で整えるべく,「人事制度改革」と銘打ち,改革に着手した.そして,その推進のため法人内の事業所横断的な「人事制度改革部会」という会議体を設置した.本稿では,これまでに行われた制度の見直しとして,考課制度の改定について報告したい.
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