連載 ケースレポート
地域医療構想と民間病院・26
医療法人大誠会 内田病院——ポストアキュートを担う医療介護複合体による地域活性化のモデルケース
松田 晋哉
1
1産業医科大学公衆衛生学教室
pp.993-999
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210857
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■はじめに
大誠会・内田病院は群馬県沼田市にある一般病床49床(障害者病棟37床,地域包括ケア病棟12床),回復期リハビリテーション病棟50床からなるケアミックス病院である1).標榜科目は内科・老年内科・小児科・肛門外科・外科・消化器内科・循環器内科・呼吸器内科・皮膚科・リハビリテーション科・麻酔科で,外来機能としては内科・リハビリテーション科を中心としたプライマリケアを提供している.人を中心とする医療(パーソン・センタード・ケア)を基本理念とする同病院は,縛らない医療など認知症ケアの分野で高い評価を受けている施設であり,群馬県認知症疾患医療センターの指定も受けている.筆者が同病院に注目したのは,こうした認知症ケアの評価の高さもあるが,それ以上に大誠会の地域に対して積極的に関わろうとするその姿勢に関心を持ったからである.
そこで,本稿ではこうした大誠会・内田病院の取り組みについて,「医療介護複合体による街づくり」という視点から紹介してみたい.
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