特集 看護職のタスクシフト・タスクシェア
巻頭言
神野 正博
1
1社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院
pp.369
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210705
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超高齢社会に伴う医療需要の量的拡大とともに,患者の価値観の変化が起きようとしている.これまでの医療者目線の標準的な治療から,患者や家族の価値観に応じた「個」への対応が求められ,その治療法や生き方,死に方の選択が多様化してきた.一方,新しい知見の蓄積や医療技術の進歩もとどまるところを知らない.
新たな「量と多様性の時代」へ医療従事者が個人で対応するのは不可能であり,総力戦としてのチーム医療の充実は必須となろう.他方,職種の細分化が進み,さらには組織の中で「認定」や「専門」など高度化・専門分化していく.それぞれがどのように立ち振る舞うことで,患者の益を生むチーム医療が構築されるのであろうか.
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